【シリコンバレーの一流投資家が教える 世界標準のテクノロジー教養】⑦DX推進実践の取り組みより
1.「シリコンバレーの一流投資家が教える世界標準のテクノロジー教養」
第7章を読んで
今日は第7章「DXの成功例 世界で戦う日本企業」についての要約と考えたことの2点を述べていきます。
日本におけるDXのトップランナーは、建設機械・鉱山機械メーカーのコマツ
DX活用の目的は建設現場の見える化と最適化
具体的に行ったこと
①見える化
スマートコンストラクションの立ち上げ
…ドローンを活用した現場の地形データのデジタル化
②最適化
ランドログの立ち上げ
…工事現場のオープンプラットフォーム、現場にあるすべての機械をデジタルでつないで見える化し、さらにサービスを追加する取り組み
DXを推進していくために
・ブレない考え方
コマツ冨樫氏の場合「建設・鉱山業界が抱える安全性と生産性という課題をどう改善するか」という強い思い
・自らが破壊者になる意志
スピードが大事。自社ですべてやるというこだわりを捨て、社外のパートナーを集める。手段にこだわらない。
・ビジネスの将来像を明確に描くこと、それをわかりやすく伝えること
ビジョンを描くためには、どこに社会課題があるかを掘り下げて考えること
実現のためには、自社だけでなくみなで解決を目指そうという姿勢でいること
最終的には、顧客にどのような価値やメリットを提供できるのかを共有すること
2.考えたこと
- DX推進に向けてのアイデア
- 成功事例から考える共通点
- DX推進に向けてのアイデア
著者は、DX推進に向けて「社外のパートナーを集める」と提案していました。
わたしもこの案には賛成です。
社内にITやDXの分野に精通した人がいない、どうも社内だけで対応していくことが難しいとわかった場合には、潔く協力者を求めるべきです。
特に現在はスピード感を求められているので、なおさら必要なことではないかと感じます。
また、新たな案として「同じ業界の競合の企業と連携する」こともありなのではないかと考えています。
業界全体のDX推進のモデルになることができるのでないでしょうか。
- 成功事例から考える共通点
6章でのまとめ部分(リンク貼る)で、国内、海外のDX推進の事例について述べられた以下のサイトを掲載しました。
いくつかの事例から、DX推進に向けて必要になり得る共通点が見えてきました。
導入のヒントになるかも!と思ったので、述べていきます。
ユーザーのみで完結するシステムであること
○「マンションFit」(長谷工コーポレーション、quantum社、Monstarlab)
【課題】
・「誰に相談して、どのように準備したらいいのかわからない」「住まいの希望条件を尋ねられてもイメージが湧かない」といったマンション購入検討の初期段階にある潜在顧客に対するアプローチがなかった
【解決】
・最低限の質問に答えるだけでおすすめ物件の一覧が表示される
→住まいのイメージ
・見学日時の予約がオンラインで可能
→やりとりが簡単
・非対面での内覧が可能
→コロナ禍には安心
自動化したものであること
○オンライン注文プラットホームの開発(Shake Shack,Monstarlab)
【課題】
・注文時の待ち時間の短縮
・フラストレーションや混乱を排除
【解決】
・注文がスムーズ
・利用客の分析が可能
以上の事例から、DX推進には顧客視点で考えるところがポイントだと感じました。
今のコロナ禍であれば急速な対応が求められます。
しかし、前章で、DXはシステムをオンラインで完結させること、単にデジタル化やIT化にすることではないということを学んでいます。
したがって、広義のDXとは、企業全体が時代に合わせた変革ができていることだと考えます。
あくまで個人的な予想ですが、これから先ももっともっと発展のスピードが速くなっていくでしょう。
そのためには、現状をもっと良くできないかという視点で考えることを癖づけるのが大事だと思います。
考えることをやめないことです。
現状を疑うという言い方もできますが、より便利に!快適に!という言い方の方がなんか好きです!笑
わたしも仕事し続けるうえでこの考えを大事にしていきたいと思います。
【出典】
シリコンバレーの一流投資家が教える 世界標準のテクノロジー教養