【シリコンバレーの一流投資家が教える 世界標準のテクノロジー教養】④フィンテック普及への壁
1.「シリコンバレーの一流投資家が教える世界標準のテクノロジー教養」
第4章を読んで
今日は第4章「フィンテック データが創る新しい経済」についての要約と考えたことの2点を述べていきます。
フィンテック(fintech)とは
- ファイナンス+テクノロジー のこと
- 金融とITを掛け合わせた新しいサービスやソリューション
- 主に英米と中国で発展
- 日本は遅れている(経営層がデジタルに積極的でないから)
- フィンテックを推し進めるにはデータが重要
- 資金を持っている者でなく、データを持っている者が成長する世界
金融はインフラ
どこにでもサービスを提供できるように準備をしていくのが急務
長期的に見れば、デジタル化を推進しなかった企業は淘汰される
2.考えたこと
- フィンテックは日本よりアフリカの方が普及率が高い
フィンテックとは、主に以下の画像のようなサービスのことです。
〇〇Payやクラウドファンディングはメディアに取り上げられることも増え、身近になってきた印象です。
個人的な解釈ですが、「見えないお金のやりとり」をイメージすると簡単なのかなと思います。
(厳密には違うのかもしれませんが)
それにしても保険分野があることが驚きでした。
対面でしか加入手続きができないイメージでしたが、利用者にとってはきっと加入しやすくなるでしょうね。
本書では、フィンテックが普及している国としてイギリス、アメリカ、中国が挙げられていました。
これらの国は世界の先頭に立ってITを発展させており、特に中国は経済成長が著しいので、なんとなく想像がつきます。
しかし、詳しく調べてみたところ、なんと日本よりアフリカの方がフィンテックが普及しているという結果が出ていました。
考えられる要因としては、
- 銀行口座を持っていない人の多さ(社会的信用が低い人が多い)
- 現金を所持するリスクの高さ(治安面)
- 携帯普及率の高さ(文字の読み書きができなくてもOK)
- 投資する企業の多さ(アフリカは今後も人口増加の予測)
さまざまな事象が複合的に重なったことで、アフリカでは急速にフィンテックが普及したのではないでしょうか。
- 日本でフィンテックを普及させるために
日本でのフィンテック普及率は総合的に判断して低いと言えます。
この結果からもIT後退国と言われるのが頷けます。
どうしてここまで普及率が低いのか、消費者視点で考えてみました。
- 現状で不便さを感じられないため
日本は徐々にキャッシュレス化が進んできていると感じます。
クレジットカード、プリペイドカード、電子マネーなどを利用できる場所も増えてきており、なんとキャッシュレス支払いのみの店舗も増えてきました。
しかし、これまで現金どうしでのやりとりが常識であったため、すっかりこの文化が根付いてしまっています。
こういった場合、どうしても現状に不満や不便さを感じなければ動けない人が多いのではないのでしょうか。
いっそのこと、現金を廃止、すべての金銭のやりとりを強制的にキャッシュレス対応などにしない限りはなかなか普及に至らないと考えます。
- セキュリティ面の不安があるため
前述したとおり、実際の金銭を伴わないやりとりに不安を感じる人が多いと思います。
有名だったり、よく利用しているようなサービスであればあるほど、不安に駆られるのは共感できます。
ついこの間も大手IT企業の通信障害や個人情報の流出などが報じられていましたね。
こういったリスクがあることを見ると、便利なのはわかっていても、見えない部分があるという点で、利用を躊躇してしまうのではないでしょうか。
お金のこととなると生活に関わりますし尚更ですよね。
もちろん個人で情報を掴んでいくことも大事です。
しかし、こういったセキュリティ面の対策や普及率を高めるためには、企業の努力が欠かせません。
国民が安心して使えるような体制を早急に整えていかなくてはいけません。
【出典】
シリコンバレーの一流投資家が教える 世界標準のテクノロジー教養
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